看護師になろうと思った理由は、近くて受験科目が少なかったから】

「看護師になりたくてなったわけじゃないんです。」

今でこそ看護師歴28年なんて言っていますが、実は最初から看護師を目指していたわけではありません。

私が通っていたのは、商業高校。周りのほとんどが就職する流れの中、私は「なんか就職したくないなあ…」と、心のどこかで思っていました。

その頃の私は、とにかく犬が大好き。
盲導犬や警察犬の訓練士になりたい!犬と心の中で思い描いていました。

でも当時はインターネットなんてありません。
調べるには本や資料を読むしかなく、調べれば調べるほど「大卒じゃないと無理」だという事実が突きつけられる。

「え…じゃあ私には無理かもびっくり

それでも諦めきれずに、他に動物と関われる仕事はないか?と必死に探しました。
すると「動物看護師」という道があることを知り、胸が高鳴りました。

すぐに両親に「こういう仕事があるみたい!」と伝えると、
返ってきた言葉は…

「アンタ何言ってんの?」
「動物に看護?頭おかしいんちゃうか?」
「しかもそんな動物に高い学費、出せるかいな!」

……完全に一蹴ガーン

当時は犬は外で飼うのが普通で、猫も自由に家と外を出入りしていました。

そしてフィラリアの予防をしていないワンコも多く、猫は「寿命が迫ると家出してひっそりと息を引き取る」という時代。避妊去勢手術をしていない子達もたくさんいました。

そんな中動物に看護?」

なんて、今のように受け入れられる空気ではなかったんです。

でも私は「就職はしたくない」という気持ちがどうしても拭えず、
せめて進学はしたいと伝えたところ、両親の答えは一言。

「県内の学校なら行ってもいいよ」とのこと

「え?」と思いつつ、受験科目が少なくて通いやすい学校を必死に探しました。

そして行き着いたのが――「看護学校」でした。

夢も情熱もなく、「近くて科目が少ないから」という理由だけで選んだ進路。

まさかそれが、今の私の人生をつくる“入口”だったなんて、当時はこれっぽっちも思っていませんでした爆  笑

でも、ここから私の看護師人生は始まったのです。

次回へ続く…

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です